2023-05-31

子どものイラストレーション|カルチャー教室

2021年4月〜9月まで新潟市内のカルチャー教室で、小学校高学年対象のイラスト教室の講師を2期(全12回)務めました。

1.自己紹介カードを作ろう

  • 第1回 文章(内容)を考える
  • 第2回 ラフ、下絵の制作
  • 第3回 着色、完成!

2.トレースと模写

  • 第4回 トレース台を使って好きな作品を写し取ってみよう
  • 第5回 グリットを使った模写をしてみよう①
  • 第6回 グリットを使った模写をしてみよう②
  • 第7回 パーツ採集をしてみよう

3.LINEスタンプを作ろう

  • 第8回 ipadで絵を描いてみよう
  • 第9回 実制作
  • 第10回 実制作
  • 第11回 実制作
  • 第12回 データチェックしてみよう

①「自己紹介カードを作ろう」
初回のテーマは「自己紹介カードを作ろう」。自分の名前(名字やあだ名でもOK)であいうえお作文を作り、それをイメージした絵を描きカードにします。好きなもの、住んでいる場所など、自分の人となりを伝えるために、どんな文章(内容)やイラストがいいか、頭の中にあるイメージを外に伝えるためのトレーニングです。

アイデア一杯のかわいいカードができました!

初めての課題ということもあり、肩の力を抜いて取り組んでもらうため、私が自分の名前「マサミ」で作った参考作品はこちら。

  • 「ま」ねーがすき
  • 「さ」つたばがすき
  • 「み」らいはきっと億万長者 (↑画像の一番下の列)

欲深いふざけた人柄が伝わりますね。こんな感じでまずは楽しんで作ってもらえればOK!
着色は生徒さんの使ってみたい!とのリクエストでコピックを使用しました。

②トレースと模写
4回目の講座では、生徒さんのマンガが描いてみたい!とのリクエストから、好きな作家さんの作品をトレースしてもらいました。実際に作品を写しとってみると、線の美しさやモチーフ一つ一つのバランスなど、みている時には気づかなかった作者の視点を知ることができます。

5回目の講座ではマス目を使って、生徒さんの好きな「ノーコピーライトガール」の模写に挑戦してもらいました。トレースと違い模写は一気に難易度があがります。なかなか難しかったようでしたが、こういうやり方もある、と知ってもらえれば今回の課題は達成です。大事なのは続けること、ちょっとづつ試しながら自分に合う方法をみつけましょう。

7回目は少し趣向を変えて、目や鼻、口、髪型など、好きなパーツを抜き出して模写してもらいました。こうして集めたものをリストにしておけば、自分で絵を描く際の資料にもなります。

「パーツ採集」全体を模写するよりハードルも低く、楽しく描けるし資料にもなる。

③LINEスタンプ制作
しばらくトレース、模写と練習課題が続いたので、8回目以降はオリジナル作品を作ることにしました。
ちょうど、生徒さんが学校からipadを支給されていたので、ipadを使ってLINEスタンプを制作してもらいました。規定のサイズに合わせてイラストを描き、最後はPNGデータの透過や塗り忘れのチェックも行いました。地道な作業ですが、よくできました!

アイビスペイントを使用。すぐに使い方を覚えてスラスラと描いていました!

余談ですが、参考として私が作ったスタンプはこちら。肩肘張らず楽しんでほしいという思いで作りましたが、あまりにもふざけすぎているので、別名義で販売中。(奇特な方がいらっしゃったら、ぜひ探してみてください。)

当初は描き方ではなく、発想力を身につける講座としてスタートしましたが、体験講座なども含めてマンガ的な人物描写の方法を教えてほしいという生徒さんがほとんどでした。マンガのイラストは私の専門外なので、どうしたもんかな〜と頭をひねりましたが、まずは自分の好きな作品をお手本に、楽しんで取り組めるカリキュラムを考えました。楽しければ続くし、続けば徐々に自分の世界観ができてきます。

老若男女問わず、今後も作るたのしさをシェアする活動は続けていきたいと思っております。「デッサンが苦手でもできる色面で描くイラスト講座」なんてどうでしょう。講座のお問い合わせもメールフォームよりお受けしております。

2021年

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